大切な家具を受け継ぐ -更生家具-
創業明治45年より受け継がれてきた「技術」でお客様の大切な桐たんすを、いつまでも末永くお使いいただけるよう修理・更生・リメイクいたします。
100年以上使用できる高級無垢家具は、60年~80年に一回の割合で更生(リフォーム)して後世に受け継がれてきました。その経験と技術を活かし、代々桐たんすを作り続けて制作出荷した数は12000棹にものぼります。
デリケートな魅力を秘めた素材・桐は芯の強さが特徴であり、洗い直したり削りなおしたりすることで、新品同様に再生されます。その一方、桐は極めて傷つきやすく、汚れもつきやすいという欠点も併せ持っています。桐たんすの更生修理は、本物の技術が求められます。桐の性質を本当に理解しておかなければいけません。桐里工房には、親子四代110数年続く「伝統」があります。本物の技術で、本物の更生修理をご提供いたします。
大切な桐たんす、いつまでも。
無垢の家具を新品のように更生
古い家具を出来るだけ元の状態に戻してしまう方法です。修理と更生は、まずは熱湯にて洗浄し、熱処理によって除菌と殺虫を行います。この工程で内部の汚れもきれいに取り除くことが出来ます。
痛んだ部分を中心に、削ったり、締め直したり、埋木したりと更生していきます。仕上げ方法としては、昔ながらの砥粉仕上げ(天然)、焼き桐仕上げ、天然オイル仕上げがあります。金具は通常、新品と取り替えます。しかし、思い出のある物や価値あるものは、そのままの味わいを残しながら更生することも出来ます。
用途を変える
箪笥をカットしたり、サイズを小さくしたり、切り分けて分割して新しい家具として甦らせることができます。
昔の大きな箪笥にはカット出来る部分があり、そこで切り分ける事が出来ます。つまりサイズを小さく出来る訳です。
サイズを変えてアレンジ
例えば、伝統的桐箪笥を洋間に合うような洋風家具にアレンジしたりと、様々なデザインの提案をさせていただきます。
このような手法は家具の姿が全く変わってしまうので、昔の面影はどこかに残しておくことが重要です。お部屋に合わせたサイズにすることができます。新築をされる方や引越しをされる方に大変有効です。
家具のリノベーション
時代物の持つ風貌や味わいを活かしながら新しくリメイクする方法です。桐里工房ならではの、日本のアンティーク仕上げとも言えます。
製作されて100 年以上を超えた本物の和家具は、伝統的技術を身に付けた家具職人と総合美術やデザイナーの能力を重ね備えた職人でしかできません。感性的に美しくリノベーションされて現代空間の中に生きる「桐里工房」が提案する新しい和家具の更生方法「リフォームやリフレッシュまたはリメイク」とは、デザイナーと職人のコラボレーションの集大成とも言えます。
桐里工房では昔から行ってきた桐箪笥の更生技術を活かしながら、現代の住空間に適したデザインや用途にあわせて更生しています。受け継いだ家具をより永く使っていくために一度相談ください。
古い箪笥には価値があります。
桐里工房は、福岡県の「現代の名工」と大川市が認定する「大川の匠」が実際に手掛けている工房です。創業明治45年の伝統ある工房で福岡県の【まちの修理屋さん】に認定されています。
桐ダンスはもとより、古くなった木の家具全般から婚礼セット家具迄様々な昔の家具類の修理・リメイクを確かな技術でおこないます。お見積りは無料です。
たくさんのお客様の声をいただいております。
たくさんの事例があります。本物の更生修理の数々をご覧ください。
桐たんすの修理・更生の流れ
【1】お預かりした桐たんすは、まず古金具をはずします。
【2】金具をはずしたタンスは、中(引き出し)を抜き取り、漂白をします。(共に殺菌、防カビも致します)
【3】漂白したタンスは、よく乾かしてから、今度は熱湯で洗い落とします。その後、天日でよく乾かします。
【4】ノミやカンナで補修していきます。
・底板の割れを補修します。・タンス本体は、締め直したり、削ったりします。・戸板等、無くなってしまった物は、新しく作ります。
【5】木地(白木)で、出来上がった状態です。
【6】下塗りの後、バレンをかけます。その後、中塗りバレンを繰り返します。
【7】本塗り、最後に夜叉と砥の粉を塗ります。
この天然の塗りをして初めて、桐たんすは呼吸ができます。
【8】塗りあがった桐たんすは、乾燥室で乾かされます。
(温度と湿度が一定になるような部屋です)
【9】桐たんすの保護の為と手アカ防止の為に、ろうを引きます。
これも天然のものですから呼吸を妨げません。
【10】金具を打ちます。熟練された金具打ちの職人が金具を打ちます。
【11】出来上がり