大川家具の歴史と榎津指物の起こり15 ーー職人の街、木工の街、令和の大川ーー

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大川家具は、中小零細の各木工所によって守られて来ました。

大川の最盛期とは戦後という異常な時代に翻弄され、その与えられた量産家具を生産する事で、戦後復興の役割を果しながらも、社会に貢献し、多くの人々のインテリアに対する消費を満足させる事で、大川にもたらされた繁栄だったと考えられます。
もう2度と来ることのない虚像の最盛期に、訣別して大川家具は令和という新しい時代に舵を取り直して新たな船出を向かえる事になります。
産業家具と、榎津指物の流れをくむ大川伝統工芸指物家具の二つの顔を持つ大川家具は、更に時代に合わせた技術を磨き、後継者を育成し、魅力的なデザインの作品を開発して、此れからも健康的で多くの人々に愛される日本らしい大川の家具を作り出して行くことが、新しい大川に与えられた指命だと考えています……。
令和元年、本来の職人の街、木工の街、そして本当の大川の姿を取り戻して、新しい時代への挑戦を、皆様と一緒なって、ある意味楽しみながら進めて行けたらと望んでいます……。