ーーーー戦時中の大川ーーー
『大川で木製飛行機の製作』
[品質日本一]軍の評価
ーー練習機『白菊』の主翼製作ーー
大川で戦闘機の木製飛行機を製作していたのは、大川市酒見中原にあった「旭航空機製作所」は1943年(昭18年)12月に設立された。
場所は、中原公民館の近くにあり、巨大な平屋建物が密集していた。
地元の材木商が、戦況報告会で飛行機が足りない事を知り、資本を投じて設立した……。
当時は成人男性の軍需工場への徴用が多く、大川に木工飛行機の工場を作る事は大川の木工技術者の「徴用逃れ」との側面もあったとみられる。
この工場で作られた部品(主翼と尾翼)は春日市の九州飛行機製作所にて機体を組立てていた。
1944年の3月に生産を初めて、わずか15日の3月15日には初号機に用いる主翼等が完成した……。