春夏秋冬、四季を感じるgallery『桐蔵』の1つコンセプトに「桐の蔵の蔵開き」が含まれている…。
この桐蔵新設の以前をさかのぼる事、今から38年前の事です。
この地大川は、日本一番の家具の産地として繁栄の頂点にありました。
木工関連業者も大小さまざま、8百社に迫っていたと聞いています…。
元々、戦前迄の大川の木工所は八割が桐だんすを製造しており、残りの二割が雑木の家具を製造していたのです。
大川の家具造りの原点は桐と杉を使った桐箪笥だつたのです…。
業界では、大川が桐箪笥の発祥の地であると認識されているのです。
その事は、大川の『市の木』(市のシンボルツリー)は桐の木である事で理解出来ます。今でも「嘉永6年」に製造された桐箪笥が大川市に保存されています…。
その様な大川の歴史を、後世に残すための工芸館が、gallery『桐蔵』のコンセプトの1つである、桐の蔵の大川の歴史の蔵開きであったのです…。
現に平成8年から平成10年までは、大川市から「大川で製造された」昔の歴史的桐箪笥を、お預かりしてgallery『桐蔵』に保存して、委託にて一般公開していました…。
桐の蔵の蔵開きの始まりでした。